toggle
2020-08-27

都立永山高校でキャリア教育ワークショップ「キャリアダイアログ2019」を実施しました。(2020.8.27)

東京都立永山高校(東京都多摩市)よりご依頼いただき、1年生約320名を対象に「キャリアダイアログ」を実施しました。このワークショップは、大学進学に今以上に興味を持って欲しい、具体的にイメージできるようになってほしいという先生方の思いを目的として行いました。

この目的を達成するためには、現役の大学生たちとの対話が一番効果的と考え、こととふラボに関わりのある大学生16名とファシリテーター8名によるチームを編成。前半:大学生からのキャンパスライフプレゼン、後半:高校生と大学生のダイアログという2部構成でプログラムを実施しました。

*****
目的:大学に興味を持ち、大学進学を自分ごととして考えられるようになる
対象:高校1年生約320名(8クラス)
構成:3時間目・4時間目の2コマ(合計:100分)
*****

1コマ目の大学生からのキャンパスライフプレゼンのパートでは、高校生たちは事前に行った希望調査をもとに、16人の大学生の中から聴きたい大学生の話を聞きに行きます。各教室では大学生から自分たちの経験談を交えた20分間のプレゼンが行われました。

大学生たちは、高校生の頃自分はどんな生徒だったのか、という話題から始まり、なぜ今の大学に進学しようと思ったのか、大学ではどういったことを学んでいるのか、その学びを活かしてこれからどうやって生きていこうと考えているのか、など、過去・現在・未来の3つの軸で、思い思いのメッセージを高校生たちに伝えてくれました。

時間は短かったものの、高校生たちとコミュニケーションをとりながら話を進めることで、彼らの興味と話の内容を紐付けているワンシーンも見られました。

今回のキャリアダイアログでは、なるべく多くのロールモデルを知って欲しいという狙いもあり、この大学生プレゼンを2人分聞く時間配分としてあります。1人目のプレゼンを聴き終わった高校生たちは2人目の大学生が待つ教室に移動していきます。また、プレゼンを聴きながら心に留まったこともメモシートにまとめていきます。このメモシートは2コマ目に使います。

2人のプレゼンを聞いた高校生たちは自分の所属する教室に戻り、休み時間を挟んで、ファシリテーターによる進行のもと2コマ目のスタート。

大学生のプレゼンを聴いて、心に残ったことを忘れないうちにメモシートにまとめていきます。

この作業を通じて、大学生たちが普段どういうことを考えているのか、大学生活はどういったものなのかのイメージを再確認します。宣伝として伝えられる大学の情報は大体がキラキラしたイメージのものばかりですが、大学生から聴いた生の話ではそうじゃないことも。授業の課題がすごい大変ということや、進路に迷ったりなど、大学生たちも悩みながら日々過ごしているのです。こういった部分に共感を持ったという高校生もいました。もちろん楽しい部分もたくさんありつつも、その側面だけではないということが聴けるのがこういう「場」ならではじゃないかと思います。

さて、メモシートをまとめた後は、それらをもとに、大学生との密な対話の時間です。7〜8名ごとの小グループに大学生が1人入るスタイルで行います。

大人数で一緒に聴いているプレゼンの場ではなかなか質問もしにくいもの。この小グループでの対話では突っ込んだ話も出てきたようです。「さっきのプレゼンでは◯◯さんはこう言っていたけど実際のところどうなんスか?」みたいな声も。運営側としてはキャリア教育の面からするとちょっとギリギリの話題で焦ったり(笑)でも、実はそういう話題が面白かったりするんですよね。実際、それが「大学生のリアル」でもあります。

たった100分間の間でしたが、ここで交わされた対話がこの1年後、2年生の後半になった頃、大学進学するかを決める時に、少しでも思い出してもらえたら嬉しく思います。