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2019-04-29

Bridge修了生にインタビュー!(第3期修了 松本夏鈴さん)

夏と冬の長期休み期間で、大学生向けに行なっている「Bridgeプログラム」。
このプログラムを修了した子たちが大学や課外活動で、大活躍していると聞き、お話を聞きに行ってきました!インタビューするのはBridgeでもメンターをしてくれている「まいまい」こと椿麻衣さんです。

椿:Bridge5期に参加したまいまいこと椿麻衣です。今日は宜しくお願いします!
松本:Bridge3期に参加した松本夏鈴です。かりんで!

椿:じゃあ、かりん先輩で。まず、このBridgeインタビューで一番聞きたかったことが、先輩がBridgeに参加するきっかけです。参加しようと思ったきっかけはなんだったんですか?
松本:大学2年生の授業内でのグループワークがきっかけです。グループ内に動画制作がすごいできる人がいたんですよ。びっくりするくらい技術があって。それを見て、私も頑張らなきゃって感じたんです。
結果、授業で行ったプレゼンで3位を取ることができて。そこからもっと頑張りたいなって思っていた矢先に先生にBridgeに参加してみないかって言われたのがBridgeを知ったきっかけです。そこから、自分を変えられるチャンスだと思って参加を決意しました。

椿:グループのメンバーの真剣さに感化されて、そこからBridgeに挑戦してみようって感じですね。自分を変えられるチャンスってことなんですが、Bridge参加前の先輩はどんな学生だったんですか?
松本:授業で与えられる課題も7割ぐらいで仕上げるような感じでやり過ごしてましたね(笑)よく言えばオールマイティー、悪く言えば器用貧乏で。大学1、2年生は全然目立たないような学生でした。
椿:全然そんな風には見えないです。
松本:だから、Bridge3期の初日に顔を合わせた時、ほとんどのメンバーが私のこと知らなかったね。もともと目立つことも好きじゃなかったし。

椿:そんなほとんど知らないようなメンバーではじまったBridge3期ですが、何か困ったことは?
松本:始めは周りがすごすぎて引いちゃいました(笑)

椿:「すごい」とは?
松本:みんな個性が強くて、ぐいぐいって感じ。意見もたくさん言って、頭の回転が早くて。逆に私は意見があまり言えなかったな。

椿:そんなすごい人に囲まれての参加だったり、もともと知らない人同士でのBridgeだったわけですが、その中でコミュニケーションなど何か苦労はなかったですか?
松本:私は、こうやって初対面の人ともペラペラ喋っちゃうからコミュニケーションでは特に問題はなかったかな?でも気は使っちゃった。意見は言えなかったし、みんなが積極的に話してるの見てそれに気圧されちゃっていたかも。今は意見がバンバン言えるようになったけど。

椿:その意見を言えるようになったきっかけは何ですか?
松本:うーん。自分が意見を言わなかったからみんなから聞いてきてくれるようになって。みんなが意見を言った最後に「かりんはどう?」って。
椿:総括ですね!
松本:そうかも(笑)でもそうやって促されないと言えなかった。

椿:メンバーが仲良くなるのは早かったですか?
松本:早かった!みんなで同じことに向かって一つのことをやり遂げた一体感とか、苦労を一緒に乗り越えたから、気づいたら仲良くなってた。みんなで頑張って徹夜したり……(笑)
椿:わかります。私もBridge5期でそれを実感しました。個性が強く、たくさん意見を出すようなメンバーの中で、かりん先輩はどういう立ち回りというか、どんな役割をしてましたか?
松本:基本裏方(笑) 話し合いの書記だったり、議事録をまとめたり。みんながたくさん意見を言うから、じゃあ私はみんなの意見をまとめなきゃって。

↑実習中にかりん先輩がまとめたノートや付箋メモ

椿:メンバーの特性というか、適材適所を見極めて自分の居場所を見つけたんですね。なんだかパズルみたいですね!自分が当てはまるピースになるというか。
松本:そう。始めは言われて書記とかをやっていたんだけど、途中から自分から進んでやるようになって。字がうまいってみんなが褒めてくれことが自信につながったのかな。そこで「あ、ここの居場所いいやん!」って自分の居場所を見つけたの。
椿:それはメンバーの性質を見極めて、自分の長所を生かすことができるかりん先輩だからってのもあったと思いますよ。
松本:えー、嬉しい(笑)

▶︎Bridge3期で行ったこと

椿:Bridge3期の企画はその後のBridge4期や5期で伝説になっているのですが、具体的に、どんなことをしましたか?
松本:私たちは、立川市子ども未来センターで春に行われている「まんがまつり」に参加しました。まんがまつりは、まんがをテーマにしたワークショップを参加する団体がそれぞれブースを設けて行なうイベントです。そこで、自分たちが考えた企画「キャラファクトリー」を行いました。

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「キャラファクトリー」は、まずオープニングで魔王を倒せるキャラを作って欲しいというストーリーを見せます。

↑オープニング映像(オリジナルの映像を作成しプログラムの導入で上映)

次に、空・陸・海から好きな能力を選んで幾つかのミニゲームに挑んでもらいます。ミニゲームをクリアすると武器が与えられるので、初めに選んだ能力カードとミニゲームをクリアして得た武器カードの組み合わせでオリジナルのキャラクターを作ってもらいます。

↑能力カードと武器カード

技名やキャラ名などこだわりのポイントを書いてもらって、最後にスキャンして映像にしてスクリーンに映し、魔王と戦ってもらう流れです。最後に作ったキャラをプラ板にしてお持ち帰りっていう企画です。

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椿:自分が作ったキャラが映像に入り込めるっていうのがいいですね。
松本:そう!そこが子ども達にはポイント高くて盛り上がったな。あと、意外と親御さんにも受けがよかったよ。親がキャラクターを書いてたりして(笑)

↑キャラファクトリーで使った武器カードを広げるかりん先輩

椿:当日、何かアクシデントとかは起きなかったんですか?
松本:起きた!まず、映像で使うソフトが起動しなかったり、あとは最後のキャラ制作が時間がかかるから人が集まっちゃって。うまく人を回せなかった。
椿:それはどうやって解決したんですか?
松本:お昼休憩で反省会をして、午後からは動線を変えたの。あとは最後のキャラ制作の場所のレイアウトを変えたかな。同じ時間でも午前中の倍の人を回すことができたよ。
椿:すごいですね!それもメンバーの連携とアドリブ力があってのことなんだなと。

松本:あと、そう。私、プラ板係をしていて、燃やしたんだよね。
椿:え、プラ板をですか?!
松本:そう、プラ板(笑) 火は消えたんだけど、プラ板が溶けてなくなっちゃうのはまずいと思って、燃え盛る火の中プラ板のみを救出したっていう。
椿:武勇伝ですね(笑)

松本:あとで気づいたら手を少し火傷しちゃってた感じですね。それ以来、みんなプラ板に触れさせてくれなかった……。

椿:当日以外、企画を作る過程で挫折したことはありますか?
松本:途中までは順調にいってたんだけど、途中でやった「Bad Time」というワークでみんなで意見を出し合って。みんなでこれまでの企画に対して遠慮なく発言し合った。そこで「あ、このままじゃだめじゃん」ってなった。そこからは時間との戦い。まいまいはどうだった?
椿:私の時も、なあなあで進んでしまってたんで、そこでいろんな欠陥に気づいて。普段見て見ぬふりをしていたアラが出てきたなって感じですね。
松本:あそこで気づけたのが良かったなって。みんなが思っている些細なことを聞き出したり、言い合ったりして。

椿:とんなことがでましたか?
松本:まず、企画のコンセプトから「これって、どうなの?」みたいな。第三者視点で見返すことによって、今までは形にすることで一杯一杯だったことを落ち着いて見返すことができて。それもあって、このキャラファクトリーがここまで成功したのかもしれないね。その時は気付いたら自分から進んで意見をまとめてたな。

▶︎Bridge参加後の変化

椿:Bridgeを終えての変化とかありますか?
松本:分析がうまくなった!問題に対して、こうしたらいいんじゃないかという発信がうまくなった。レポートとか、特に得意になった。
椿:Bridgeの何がきっかけだと思いますか?
松本:全体を通して企画を作っていく中で、こうしたらいいんじゃないかの繰り返しだったからかな?あとはBad Time!あの時間で考え方を客観視することを学んだ。みんなで考えた企画を第三者目線に立って一から見直したりしたから。

椿:なるほど。他には変化とかありましたか?
松本:初めにも言ったけど、Bridgeに参加する前までは課題とかも7割の力でいいやって感じだったけど、今は課題に対して全力でやろうって思うようになった。持てる力をどかーんって感じで出せるように努力した。それは、Bridgeのみんながそうやって頑張っていたからそれに感化されたのかも。

椿:周りの人の頑張りを卑屈にならないで、素直に受け止められるのはすごいなって思います。あと先輩、大学で学長賞(成績優秀者)で表彰されてましたよね?
松本:え、なんで知ってるの!?
椿:他の先輩から聞きました。

松本:初出場で緊張したの。でも、ここまで変われたのはBridgeのおかげ。
Bridge3期が終わっても、メンバーはSA(スチューデントアシスタント)として授業で後輩にアドバイスしたり学校生活でも活躍してたりしたけど、私はそういうのは何もしてなくて。
でも何かしらの形で先生たちに、私を変えるきっかけを作ってくれたことに恩返しがしたいなって。何かないかなと思った時に、結果として学長賞を取ったら名前も残せるし、先生たちにも言えるかなって。それで3年の前期からスタートダッシュして全力で頑張った。そうしたらいい成績をもらえて。「お、この調子ならいけるんじゃないか」って思ったの。

椿:じゃあ、狙って学長賞を取ったんですね?意識変えただけで、狙って取れるってのがすごい……。
松本:でも、本当に何かしらの報告を先生にしたかったの。学校生活でも力を入れて、ちゃんとやらなきゃって。
椿:そうやって、Bridgeが終わってからでもそんな風に意識を高く持ち続けられるのは、すごい変化だと思います。
松本:Bridgeのみんなや先生にはめちゃめちゃ感謝してます!Bridgeは本当に変われたし成長することができた。自信にも繋がったし。

椿:Bridgeに参加するか迷っている人や、これから参加する人に何かありますか?
松本:もし、Bridgeに参加するか迷ってる子がいたら絶対に参加したほうがいい!自分を変えられるチャンスだから。私は、自信がなかったけど自信が持てるようになったし、学校生活でも課題に対する意識が変わった。あとは、もともと能力があったり積極的に物事に取り組んでいる人も、さらにプラスして成長できると思う。
椿:わかります。Bridgeはみんなやる気のある人たちの集まりで、お互い刺激しあってっていうのがいいとこですよね。
松本:うんうん。みんな鼓舞しあってね。こんなんで大丈夫ですか?(笑)
椿:貴重なエピソードが聞けてよかったです!ありがとうございました。
松本:こちらこそ、ありがとうございました。

文:椿麻衣(Bridge第5期修了 / デザイン専攻)
写真:中村友哉(Bridge第4期修了 / デザイン専攻)